ピル外来
ピル外来について
当クリニックでは、「避妊」「緊急避妊」「月経移動」のためのピル処方を、それぞれ行っております。
避妊
低用量ピルの効果
低用量ピル(OC:Oral Contraceptives)の避妊効果はほぼ100パーセントです。予期せぬ妊娠は生活スタイルの変化だけではなく、心身的にも大きくかかわってきます。男性にまかせたままにするのではなく、女性側もコントロールをしていきましょう。
卵巣がんや子宮体がん、大腸がんのリスクを減少させる作用が知られています。また、月経困難症、過多月経、子宮内膜症、不規則な月経周期などに対する治療効果も認められています。将来の妊娠に悪影響を及ぼすこともありません。さらに、よく耳にする体重増加に関する懸念も不要なうえ、にきびも軽快するとも言われています。
しかし、まったく副作用が無いわけではありませんが(一番懸念されるのは血栓症∗リスク)、当クリニックでは服用禁忌(服用してはいけない条件)に触れないかどうかをよく考慮しながら、慎重に処方しておりますので、ご安心ください。
- ∗血栓症
- 血管内にできた血のかたまり(血栓)が突然、血管に詰まる疾患です。
緊急避妊
月経移動
旅行、スポーツ、結婚式などの予定月経が重なってしまうため周期をずらしたい方は、ピルを飲むことで、月経日を移動させることが可能です。
月経を1週間ほど遅らせることは、それほど難しくはありません。また、逆に月経を早めることも可能です。
急な移動ができないこともありますので、お早目にご相談ください。月経不順の方は、月経移動が困難な場合もあります。
生理日の移動方法
ピルを飲むことで生理日を1週間前後移動させることができますが、遅らせる方法もしくは早める方法は以下の通りです。
生理を遅らせる方法
生理予定日の約5日前からピルを飲み始め、生理を避けたい日まで1日1錠を服用します。飲み終えてから数日で生理が来ます。移動させることができるのは、長くても10日間程度です。
生理を早める方法
生理が始まってから5日目までの間に、ピルを服用し始めます。10~14日間ピルを内服し、飲み終えると数日で生理が来ます。
この方法の場合、生理を避けたい日にはピルを飲まなくてよいことになります。
月経移動のピルは、女性ホルモン製剤であり、副作用として、吐き気や嘔吐、胸の張り、月経量の増減などがあります。吐き気が強い場合には、吐き気止めも処方できますので、ご相談ください。月経移動での処方は自費になります。